ご卒業おめでとうございます
2022年3月24日 10時04分
先日、私の小学校の時の卒業式の写真を見てみました。
場所は、宇和町小学校の正門前。大きないぶきの木がありました。今も、この木は、小学校に残っています。隣には母親が立っていました。今年で79歳になりました。時代ですね。和服を着ています。今日の皆さんのお家の人は、スーツですね。45年前になると、服装もずいぶん違っています。
でも、45年前と変わらないものがあります。それは、家族が、我が子を見つめる愛情あふれるまなざしです。
12年前、みんなは生まれました。生まれて初めてすることは、泣くことですね。全員「おぎゃあ、おぎゃあ」と泣きました。元気な声の人もいたでしょうし、か細い声の人もいたことでしょう。お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんは、きっと目に涙を浮かべて喜ばれたはずです。
この時に、お父さん、お母さんにとって、自分の命よりも大切な存在ができたのです。それが、皆さんです。お家の人にとって、大切な、大切な宝物です。12年間、一生懸命に育てていただきました。
そして、今日、小学校を卒業します。卒業、おめでとう。
1年前、みんなに伝えたことがあります。ずっと言い続けてきました。
「かっこいい6年生になろう」
例えば、渡部雄太くんは、良いと思ったことは自分から進んで行っていました。学級会ではアイデアもたくさん出していましたね。
例えば、岡部星南さんは、とても優しい心の持ち主でした。困っている友達に声を掛けたり一緒に手伝ってあげたりしていました。
例えば、山口望さんは、どんなこともこつこつと続けてきました。努力を続けてきた。その姿勢は、みんなに伝わった。
このように、6年生の一人一人が、本当によく頑張りました。だからこそ、下級生から「6年生のようになりたい」と思われるようになったのです。私が思っていた以上の「かっこいい6年生」となりましたね。学校全体が大きく成長した1年間でした。心より「ありがとう」とお礼を言います。
4月からは中学生です。小学校時代のことは、すべて忘れてください。思い出すのが難しいほど、幸せな充実した人生を送ってくれることが、先生たちの願いです。それが私たちにとって、大きな喜びであり、かつ、少しのさみしさを感じるところです。
卒業生の保護者の皆様、お子様のご卒業、本当におめでとうございます。これからも、私たちは、子どもたちの成長を見守り続けます。卒業生一人一人が、中学校という新しいステージで、さらに光り輝くことを祈念いたします。