戦争や平和について考えることが多かった一日
2025年6月24日 19時26分赤十字委員会の「ユニセフ募金」が始まりました。今週木曜日までの3日間行われます。この募金は、世界の、紛争や災害などで、劣悪な生活環境におかれている子どもたちの支援に使われます。
募金のために、たくさんの子どもたちが、募金会場の玄関に集まってきました。
募金専用の袋があるんですね。「すべての子どもに〇〇を」と書いていて、〇〇に自分で考えた言葉を書くようになっています。「愛の手」と書いている子がいますね。あっ、この袋がなくっても、募金はできますよ。だいじょうぶです。
2年生には「学レク」で少し残ったお金を寄付に回していただきました。ありがとうございました。
少し多めに持ってきてくれた子に、その理由を聞いてみると「最近、お金が余って困っているので持ってきました」と豪快なジョークを。こんなこと、言ってみたいですね!
今日は、6年生の研究授業の日。社会科の歴史学習で、弥生時代に小さな「むら」が、大きな「くに」へとまとまっていく時期についての学習でした。
はい。この少し前の学習については、少し前に、ブログで紹介したことがありましたよね。みんな、資料を並べてしっかり調べています。
弥生時代後期に、各地で「むら」どうしの争いが起こりますが、その「理由」について考えているようです。先生は「きちんと根拠を示して自分の考えをまとめる」ように指示されていました。これって、とても大事なことですよね。
友達同士で考えを共有して、よりよい意見にまとめています。自分では思いつかなかった考えに触れ、学びが深まります。
みんな、どんどん発表します。どの子の意見も、ほぼ「食料や土地」の奪い合いで争いが起こった、といった内容でした。
この子は、それらのことを、「お金のかわりのようなもの」という言葉で表現していました。いわゆる「財産」の概念の発生に気づいたのでしょう。
この子は、「よく米が作れる土地と作れない土地があることが原因」と言っていました。その後、土地の優劣は、豊富な水に関係があることにつながり、みんなの学びが深まりました。
先生が「このころの争いは、少し前の日本国憲法や平和学習で学んだことに深い関係があります。」という言葉に対して、この子は、「土地を奪うことを目的に始めた戦争と同じ」と言っていました。その通りです。2000年前も、現代も人間の行動は変わっていない。だからこそ「歴史から学ぶ」ことが大切なのでしょう。
米や麦などの「農耕文化」の発生により、人類は争いの時代に入りました。それまでの非常に長い「狩猟・採集の生活」のときは小さな集団で協力し合って暮らす平和な時代だったようです。でも、もしも、そのころの人たちに、「争いをやめるために農耕をやめる」ように伝えることができたとしても、彼らは絶対に応じず、こう言うでしょう。「いくら平和でも、飢餓の恐怖におびえながら生きていくのはまっぴらだ!お前たちにはその恐ろしさが分からないだろう!本当に苦しいんだ!家族が、仲間が餓死していくんだぞ!まだ、争う方がましなんだよ!」と。そう。だから、私たちには、争いを起こさないための、平和を築くための「知恵」が必要なのです。
【グルメモード】そんな授業を見てたら、こんなおいしい給食が食べられることの意味を、改めて考えさせられるな。
「肉じゃが」。この圧倒的な「肉満足」!数日前に、恐らく熊本産のメロンに「幸せ」を感じたことを覚えているが、本当に幸せだ!この料理、かの東郷平八郎が「留学中に食べたビーフシチューをシェフに再現させようとしたが、食材や調味料が入手できないため別の形になってしまった」ものがルーツだということは、有名なエピソードだが、東郷大将は戦績同様、すばらしい仕事をしてくれた。牛肉には、赤ワイン同様、しょうゆもバツグンに合うのだ。
思いもよらない幸運!「追い肉じゃが」がやってきた!望んでも得られないことが多い給食のおかわり。今日は、余りが出たようで、私にも回ってきたのだ。しかも肉じゃがだ!これは「ちまちま」食べる料理ではない。これで肉じゃがを遠慮なく「ぱくつく」ことができる。私同様、余りが回ってきただろう職員が「もっと食べたい」と言っていたが、私も全く同感だ。そう、もっともっと食べたいのだ!
【デフォルト】午後、6年生が、秋に参加する「修学旅行」の親子説明会が行われました。
計らずも、午前中の社会科の授業で触れられた平和学習の象徴的な施設「広島平和公園」が1日目の旅行先として紹介されていました。
さらに、何という偶然でしょう。今度は、まさに授業で取り上げられた、2000年前の「米をめぐる争い」の象徴的な施設、「吉野ケ里歴史公園」が、2日目の旅行先として紹介されていました。
そして、いちばん、子どもたちの目をひいたのは・・・
はい。もちろん、3日目の「遊園地」です。そうですね。子どもたちにとって、ここが、何よりの思い出作りの場所になりますよね。・・・でも、考えてみてください。このような施設で遊べるのも、このような旅行ができるのも、「平和であるがゆえ」なんですよね。もしも、ユニセフ募金で救済される子どもたちが経験したような紛争や災害に見舞われたら、学校に行くことさえ、友だちに会うことさえ、食事をとることさえできないかもしれないんですよね・・・。だからこそ、しっかり考えたいですね。「争いをおこさないこと」と「平和を守ること」を・・・。
以上、戦争や平和について考えることが多かった一日のブログでした。
最後になりましたが、6年生の保護者の皆様、旅行業者の方、今日は御多用の中、本校の修学旅行説明会に御参会いただきまして、誠にありがとうございました。