すべての活動は「その精神」に通ず
2025年4月18日 21時44分朝、「おはようございます!おはようございます!」と、大きな声であいさつの声が聞こえたので様子を見ると、玄関前で「あいさつ運動」をしている6年生。「どうですか?」とたずねてみると「うーん、みんなが大きな声であいさつを返してくれるわけではないんですよ。」と苦笑い。それでもがんばる6年生。全校のみなさんも、6年生のように、がんばってくださいね。
全校児童が集まっての、青少年赤十字登録式。ここでも、6年生が中心になって式を進めます。本校は、青少年赤十字の趣旨(後述)に賛同していて、これに加盟をしています。
日本赤十字社公式HPには、青少年赤十字について「児童・生徒が赤十字の精神に基づき、世界の平和と人類の福祉に貢献できるよう、日常生活の中での実践活動を通じて、いのちと健康を大切に、地域社会や世界のために奉仕し、世界の人びととの友好親善の精神を育成することを目的として、さまざまな活動を学校教育の中で展開しています。」と示されています。児童一人一人が署名により、登録完了となります。
赤十字奉仕団三間支部の方のお話をうかがいます。このような組織が三間町にもあるんですね。奉仕団の方は、公式HPにも示されている態度面の目標「気づき、考え、行動する」ことをがんばってほしいと話されていました。実践面だけでなく、態度面の目標もあるのですね。
最近、玄関に、このような大きな掲示物が登場しましたが、これも青少年赤十字の活動のひとつだということ。友達の「すてきな行い」を見つけたら、お手紙のようなメモを書いて貼っていくそうです。なるほど、そうだったのですね。たしかに、この活動、「奉仕」や「友好」そのものですね。
2年生が、図書館で本を借りています。様々な力を身に付けることで、より多くの「人の役に立つ」ことができるようになりますよね。全ての教育活動は、青少年赤十字の精神を実現するための基礎になっているんでしょうね。
おっ、探してる、探してる!自分に新しい世界を見せてくれるような、すてきな本は見つかりましたか?
1年生は、「ひらがな」の書き取りをしています。そう、「読むこと」や「書くこと」以上に大切な勉強はありませんよね。書き終わった子が、「できました!」と言って、先生を呼んでいます。
先生に、どんどんマルを付けてもらっています。1年生は、さぞかしうれしいだろうな!
6年生は、燃焼の実験を続けています。線香の煙を使って、火が燃え続けているときには、常に空気が入れ替わっていることを確認しました。なぜ、「ふたをしたビンの中の火がすぐに消えてしまうのか」。少しずつその答えに迫っています。
理科室には、iPS細胞の作製に成功した山中博士や、愛媛県出身で青色LEDを開発した中村博士など、ノーベル賞を受賞した方々が掲載された掲示物されています。ノーベル賞は「人類への貢献度」が極めて大きいと認められた方や団体に贈られる賞です。まさに、究極の「奉仕者」です。実験を通して、このような研究者の方々の精神を感じてほしいですね。
(給食は「グルメモード」に切り替えて)・・・見るからに食欲をそそる献立だ。メインディッシュは「豚肉のカリン揚げ」。これ、給食関係者の方々のネーミングかと思いきや、れっきとした料理名のようだ。もちろん、見た目が「かりんとう」に似ていることに由来している。
間違いなく豚肉によく合う甘からしょうゆ味だ。全体の赤っぽさは、砂糖とみりんによる「照り」だ。実に飯が進む。たっぷりとまぶしてあるナッツは、ピーナッツだ。これが、異なる風味と食感を生み出し、すでに完結している料理を、さらに進化させている。ピーナッツではなく白ごまをまぶす選択肢もあったのだろうが、こちらが正解だろう。ピーナッツの香ばしさとわずかな苦みが、予測不能な味の世界観を生み出している。実におもしろい。
バンバンジーサラダ。バンバンジー(棒棒鶏)は、鶏むね肉にごまだれを合わせた中華料理だ。ポイントは、鶏むね肉のしっとり感とごまだれの風味になるが、このサラダは、それらをしっかりあわせもっている。まさしく「バンバンジーサラダ」と言える。また、わずかに唐辛子を加えることで、これが、本来は四川料理であることをきちんと表現している。「カリン揚げ」もそうだが、このような料理名は、子どもたちにはちゃんと意識させるべきだろう。より楽しく食事ができ、献立や食材に関心を持つことにつながることになる。
中華風スープ。この献立名を見たとき、子どもたちに「中華風とはいかなるものか、きちんと伝えるのだ」という給食関係者の思いを感じた。まず、スープ自体は、ワカメスープのイメージで恐らく鶏ガラの出汁。あっさり系だ。それに、ショウガの千切りと、チンゲン菜が入っている。「鶏ガラスープ」「きざみショウガ」「チンゲン菜」。これを中華風と言わずしていったい何と呼ぶ?やはり、このようなことも、子どもたちにはしっかり伝えておきたい。
(グルメモードオフ)給食(食育)は、言うまでもなく、青少年赤十字の「健康・安全」の実践目標そのものですよね。・・・さて、午後。6年生の2組が全員ホールに集まって、先生の説明を聞きます。総合的な学習の時間に「ふるさと三間」について追究活動を行うためのオリエンテーションです。
「郷土を知り郷土に貢献しよう」とする活動。これも青少年赤十字の実践目標「奉仕」そのもの。三間の偉大な先人たちもきっと「偉大なる奉仕者」だったことでしょう。6年生は、さっそく自分が関心のあるテーマについて下調べを始めています。いやはや、さすが6年生、タブレットでどんどん必要な情報を収集していますね。
もう、テーマを決めて、追究する内容を整理している子もいます。なになに・・・「石の魚」?ああ、たしかに三間町には巨大な石の魚の彫刻がたくさんありますね。本当にすごいものですが、いったい作者は、どんな思いをもって、どのようにして、作ったのでしょうか?この石の魚に限らず、三間町には、調べてみたいテーマが、ほんとうにたくさんありますね。
青少年赤十字の活動って、募金などをイメージしていましたが、全ての教育活動につながっているんですね。あっ、朝、6年生があいさつ運動をしていたのも、この活動の一環だったんだ!「人の役に立とうとする取組」って、なかなか成果が感じられないこともあるけど、青少年赤十字の「奉仕」の精神をもって、「前向きに続けること」こそが大切なんでしょうね。また、そもそも「人の役に立とうとすること」って、成果や見返りを求めるものでもないのでしょうね。